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薬師 洋行
薬師 洋行日本
1946年富山県生まれ。京都外国語大学、東京写真専門学校(現東京ビジュアルアーツ)卒業。1969年にアルペンスキー・ワールドカップを初めて取材した後、オリンピック、世界選手権など世界トップクラスの競技会でアルペンスキーの撮影を続ける。1972年の札幌オリンピックで組織委員会公式カメラマンを務めた後、2014年ソチまで12回の冬季オリンピックを取材。2012年、長年にわたる功績をたたえられ、FIS(国際スキー連盟)から『FISジャーナリストアワード』が贈られた。自転車のツール・ド・フランス、全英オープンゴルフ、テニスのウィンブルドン選手権など、スキー以外の取材も多い。2007年からは、毎年京都の祇園祭を撮影している。
『Summit to Sea』
山の頂上から海まで、その間では様々なスポーツが行われています。バンクーバーの北、約125キロに位置するウィスラーMt.は、冬は北米一ともいえるスキー場。2010年には冬季五輪も開催されました。そこが夏になると一変し、マウンテンバイク(MTB)の聖地となるのです。MTBを撮影するための格好はバイカーと同じ。というよりむしろヘルメット、膝、腕、肩のプロテクターで完全武装せざるをえません。バイカーと移動しなければ撮影はできないので、必死の思いでコースを下ります。
スポーツの撮影で最も大切なのは「ファインダーで被写体を捉え続けられるか」です。それを解決してくれたのが、E-M1 Mark IIの高速ファインダーです。ブラックアウトが本当に少なくなり、横流れのシーンでも被写体を追い続けることが出来るようになりました。また、MTBコースの多くは林間であり、暗いことも多い。そこで活躍したのは10コマ連写対応のフラッシュFL-900Rでした。
次に向かったのは、バンクーバーとの間にあるスコーミッシュの街。ここではカイトボーディング(カイトサーフィンともいう)の撮影にチャレンジしました。雪解け水が流れ込む冷たい入江に、多くのカイトが浮かんでいました。しかし風任せのスポーツであることと潮の干満差の影響で、イメージしたものを撮影することはできなかったです。しかしここでもオリンパスの持ち味である「防塵防滴」の信頼性は発揮できたことは言うまでもありません。