巣立ちしたばかりのエゾフクロウの雛がカラスに襲撃され地面に落ちてしまった。まだ警戒心が無く純粋な眼差しだ。その姿は、森の妖精そのものだ。夕暮れ時であたりは暗くなっていたが強力な手ぶれ補正+明るいレンズのおかげでISO感度を上げすぎてノイズが出るのを抑えることができる。数枚撮影し親が警戒しない距離まで離れると、親に呼ばれ近くの木の上に自ら登っていった。周囲の状況を細かく把握し、野鳥たちに寄り添った撮影を心掛けている。
佐藤 圭
佐藤 圭日本
1979年、北海道留萌市出身
動物写真家/SLASH写真事務所代表
北海道の自然風景と、野生動物や野鳥を中心に撮影を続け、企業、自然雑誌、ウェブマガジンなどへ写真を提供、執筆活動も行っている。
特にエゾシマリス、エゾナキウサギの撮影に力を入れ、10年以上、北海道の大雪山に登り生態を記録している。
アルパインブランドMILLET Ambassador, OMPS(OM SYSTEM PRO SERVICE)会員
おもな著書に『山の園芸屋さん エゾシマリス』(文一総合出版)、『佐藤圭写真集 秘密の絶景in北海道』(講談社)、『鳴き声できずなを結ぶ エゾナキウサギ』(文一総合出版)がある。
北海道大雪山の高山地帯には岩が積み重なったガレ場がある。
夏でも冷たい風が吹き出しており、涼しい気候を好むエゾナキウサギの生息地になっている。ここには、エゾシマリスやエゾオコジョなども生息し、森にはクマゲラやオオルリ、キビタキなどの野鳥も子育てをしている。
私は、このような岩場を見るだけで、どんなドラマが起きるのだろうかと心が踊りだす。
私がOM SYSTEMを選ぶ理由は、小型軽量と防塵防滴、
そして、AI被写体認識による高性能のオートフォーカスだ。
山岳地帯や里山を野生動物や野鳥を探しながら撮影をするスタイルの私にとって、
機材が軽量であれば移動距離が伸び、移動時間も短縮できる。
野生動物は、人間のように雨や雪だから動かず寝ているということはなく、悪天候でも活発に動き餌を探している。雨をものともしない防塵防滴性能は、その瞬間を逃すことなく記録できる。雨や雪の情景は、とてもフォトジェニックなので私は大好きだ。
高性能のオートフォーカスは、広い風景の中に動物を配置する作風を得意とする私にとって、ピントを合わせるのに気を取られず構図を決めるのに全集中できる。強い味方だ。