GLOBAL PRO GALLERY
南半球、オーストラリア大陸。太古の昔に超大陸から分離したと考えられており、他の大陸とはまったく異なる独自の進化を遂げた動植物が多く見られます。高い飛翔能力を持つ鳥の多くは他の大陸や島々を行き来することもできますが、彼らにとってもオーストラリア大陸は特別な存在で、これまでに900種近い野鳥が記録されています。
このユニークな大陸に暮らす野鳥を一目見たいと、南半球を目指しました。今回の目的地はロードハウ島とケアンズ周辺です。ロードハウ島はオーストラリア東海岸から600km離れたタスマン海に浮かぶ小さな島で、小さなプロペラ機に持ち込める荷物制限が厳しいのですが、コンパクトなOM-Dシステムのおかげで超望遠レンズなど必要な機材をすべて持ち込むことができました。また、島での移動はレンタサイクルだったので、バックパックひとつで行動できる機動力の高さはOM-Dならでは。そしてひとたび被写体を発見すると、OM-D E-M1Xの優れたAF能力でひらひらと舞うアジサシ類の飛翔を美しく記録してくれました。
次なる目的地は大陸北東部のケアンズ周辺です。陸では雨林や湿地、海では干潟や珊瑚礁など、多様な環境があることから野鳥も多い地域として知られています。ここで野鳥を撮影するときのスタイルは、300mm F4.0 IS PROと1.4xテレコンバーターのMC-14を装着したE-M1Xを肩から提げて、歩きながら野鳥を探しての撮影です。強力な5軸シンクロ手ぶれ補正機構と電子シャッターによる無振動撮影のおかげで、35mm換算840mmF5.6相当の超望遠撮影にも関わらず、1/30秒や1/15秒といったスローシャッターでの手持ち撮影が可能です。
システムのコンパクトさによる機動性の高さはもちろん、ミラーレスカメラ最強のAF能力と手ぶれ補正能力を兼ね備えたE-M1Xは、これからの鳥見旅の頼もしい相棒になりそうです。