GLOBAL PRO GALLERY
Mike Boening
Mike Boeningアメリカ
マイクは、地元・ミシガン州デトロイトでインスピレーションを受け、ストリートや街の写真を専門に撮影している。オリンパス・ビジョナリー・プログラムの最新のTrailblazerとして、Get Olympusでの交流を通して、また同じくOlympus Trailblazerであったジェイミー・マクドナルドを通じてオリンパスと出会う。
彼はそれまでの5年間デトロイト メトロ観光局で、イベントやピュア・ミシガンキャンペーンなどの写真を担当する傍ら、デトロイトや周辺の街に人々を連れて行き、都市写真撮影を教えることで、ストリート写真への熱い思いを伝えていた。
写真撮影の他に、マイクは隔週のビデオポッドキャスト、『Mirrorless Minutes』の共同司会者をつとめている。マイクロフォーサーズが大のお気に入りで、OM-D E-M1を愛用している。
モノクロ/カラープロファイルコントロールの第一印象
PEN-Fのカラー/モノクロプロファイルコントロールを使えば、昔ながらのカラーリバーサルフィルム風の豊かな色相と鮮やかな彩度で撮ることができ、まるでフィルムカメラ時代に戻ったかのようだ。モノクロプロファイルはモノクロや赤外フィルムの時代さながらである。撮影に出かけて、カラーでもモノクロでも自分の感光乳剤を作ることができるのは心強い。
ストリート写真の撮影において、PEN-Fのプロファイルコントロール機能は素晴らしい経験となるだろう。一瞬でカラーとモノクロの設定を変更できるので、風景を今までとまったく違う見方で捉えられるようになる。まるでポストプロセスをカメラで行っているかのようで、創造性が高まる。これは偉大なカメラである証だ。PEN-Fを使い始めてから、カラーで撮ることに今まででは考えられないほど積極的になっていることに気づいた。とはいえ、私の通常の撮影スタイルである白黒を忘れたわけでもない。このカメラはストリート写真における夢の一台だ。
プロファイルコントロールに加え、クラシックな PEN-Fの外観とストリート写真撮影に適した設計(左に配置された電子ビューファインダー、上部の露出補正ダイヤル等) 、2000万画素のセンサーにより、PEN-Fは私のストリート写真撮影の主役となった。オリンパスは、ストリート写真を撮る顧客の声に耳を傾けることにより、このカメラを素晴しいOM-Dのラインアップと差別化している。もしあなたがストリート写真の作品を撮ろうと考えているなら、PEN-Fは最適である。
プロファイルコントロールに関する考察
私がカメラを手にして街に出かける時は、明確なビジョンを思い描いている。これが仕上げた写真の中で表現されている必要がある。写真の雰囲気(モノクロにせよカラーにせよ)や構図は独創的でありたいと思っている。カラー/モノクロプロファイルコントロールのプリセット1では、完全にカスタマイズすることが可能だ。写真をカラーフィルターで強調し、フィルターの強さを調整したい時は、背面レバーで即座に各機能を表示させることができる。特に気に入っているのは小さなシェーディング効果での撮影だ。もう一度スイッチを切り替えることで、これを完全に調整することもできる。さらにもう一度スイッチを切り替えれば、カーブを調整し、ハイライト&シャドウコントロールが行える。もし外出時に特定の色を強調したり、モノトーンで黄色いフィルターを通して撮りたいと思っても、これなら簡単に実行できる。コンピューターの前で時間をかけてポストプロセスせずとも、自分の意図した通りの風景をカメラの中に見出すことができる。写真家が撮影の環境下で創作のための時間が得られるというのは、ストリート撮影に用いるカメラとして極めて重要な条件だ。新しいPEN-Fはまさにこの点において卓越している。