GLOBAL PRO GALLERY
久しぶりに沖縄の森を旅した。亜熱帯の多様な生命を追いかけ、密林を這いまわり、昼夜問わず沢に分け入った。
薄暗い林内で見つけた小さな蒼い螺旋。アオミオカタニシの妖しくも透き通る気配を捉えようと、ED 60mm F2.8 Macroを手に静かに対峙する。毒蛇ハブが現れた時は、その危険な美しさにED 12-40mm F2.8 PROで迫った。至近ばかりではない。突如、頭上の木にカンムリワシが舞い降りれば、さっとED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROを構え刹那の表情を切り取った。
足元の小さな蟲から、遠くに舞う鳥まで、14mm~2000mm相当のレンズ群を携え、歩いて、出会い、撮る。それも、山あり、谷あり、スコールありの厳しい環境下で。そんな縦横無尽な撮影が可能なのは、OM SYSTEMが「コンパクトでタフ」だからだ。加えて、OM-1の強力な手振れ補正と進化した高感度画質のおかげもあり、今回の撮影は全て手持ち。驚くほど撮ることが自由だった。
森は多様な生命で満ちている。その宇宙を広く深く見つめたい私にとって、このシステムの圧倒的な機動性は大きな力だ。